ゴンドワナ大陸の一部だったマダガスカルは,約6億年前の新原生代(Neoproterozoic)後期に激しい変成・変形活動(Pan-African Orogeny)を受けた.この構造運動は,分裂したロディニア超大陸が再集合しゴンドワナ大陸を形成する際の衝突・縫合による.この時に形成された花崗岩質片麻岩類が,南北性の軸を持つ褶曲帯として山脈となった.日本では見ることのない長期間の風化・侵食を被り,現在は写真のようななだらかな山陵地形を形成している.周辺の平原には堆積岩起源の片麻岩類が分布する.2011年5月撮影.(石崎俊一)
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