佐渡の枕状溶岩

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水中で形成された枕状溶岩の断面を示す.枕(ピロー)の上面は上に向かって丸く張り出した形を持つが,下底面はその下にある枕の間を埋める「垂れ下がり構造」を示している.枕の表面は溶岩が海水で急冷されてできたガラス質の殻で縁取られ,形成当時はその中をまだ溶融した溶岩が充填していた.内部の溶融した溶岩は,殻の割れ目から枕を新しく作りながら前進していく.殻は本来黒色ガラス質であるが,本露頭ではその後の変質によって粘土鉱物化し明るい色の縁取りとして見えている.藤林紀枝氏監修.(宮下純夫)

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