日高山脈西翼に分布するポロシリオフィオライトの西半部には,片状角閃岩が広く分布している.上:単ニコル,下:クロスニコル写真.単ニコル写真では,青緑色の普通角閃石は強い多色性を示し,著しく伸長した柱状結晶が見事な定向配列を示している.無色の部分は斜長石で,少量の石英も含まれることがある.こうした岩石組織は,ドレライトや玄武岩溶岩が激しい剪断変形作用のもとで再結晶・変成したことを示している.変成温度条件は 600 ℃ 前後にも達する.写真の長辺は約 3.5 mm.日高町千呂露川上流部.(宮下純夫)
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