幌尻岳には北カール・東カール・7つ沼カールの氷食地形が発達している.北カールではカールの底に巨大な羊背岩(roche moutonnée)が残存している.45度ほどの右下への傾斜を示す構造は初生的な層状構造で,茶色っぽい凹んでいる部分はかんらん石の濃集部,平滑な白っぽい部分は斜長石の濃集部である.人物が指し示している付近には,層状構造とは斜交しているほぼ水平な筋が認められ,氷河に削られた擦痕と考えられる.1972年撮影.(宮下純夫)
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