韓国最南端に位置する済州島はおよそ200万年頃に誕生した第四紀盾状火山で,島の中心部には韓国最高峰(1950 m)の漢拏山(ハルラサン)が聳えている.島の大部分は溶岩から構成されており,済州島の南側の西帰浦(ソギポ)海岸沿いには柱状節理の発達した景観により,観光名所となっている(上写真).柱状節理は厚い溶岩シートが冷却・固結するさいに,体積が収縮することにより溶岩シートの垂直方向に発生する蜂の巣状のヒビ割れによって作られる.
写真下は西房瀑布(チョンバンポッポ)と呼ばれる滝で,海岸崖上から 23 m の落差をもって海岸へ流れ込んでいる.滝は溶岩シートの節理に沿って落下している.海岸に落下する滝は珍しく,多くの人が訪れる行楽地となっている.(宮下純夫)
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