北上山地の最高峰である早池峰山(1917 m)は,蛇紋岩の山である.その分布長さは約 11 km で国内最大の蛇紋岩体の一つと言える.岩体底面は衝上断層と考えられている.対面に見えるピークは薬師岳(1645 m)で,前期白亜紀遠野花崗岩体の北端部である.早池峰山は古生代島弧と石炭紀付加体との構造境界に位置し,オルドビス紀島弧マントルの一部と考えられている.(川村信人)
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