崕山の石灰岩体

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芦別市東部にある崕(きりぎし)山は,日本離れした鋭い景観を持つ山である.奥深い山中に位置することもあるが,貴重な高山植物の生息域で環境行政によって厳重に立ち入りが規制されており,普段我々がこの景観を目にすることはない.鋸の歯状のリッジを作っているのは中生代白亜紀の蝦夷層群石灰岩である.半深海成層中の大規模異地性岩塊で,島弧縁辺域の大規模崩壊によって形成されたと考えられている.芦別市惣芦別川上流.(川村信人)

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