北海道を代表する地層-蝦夷層群は,白亜紀の前弧海盆堆積体である.その内部には 1950 年代から不整合の存在が指摘されていたが,異論もあった.この露頭は,川村ほか(1996)によって再確認された不整合露頭で,100 Ma 前後における前弧リッジの急激な上昇を示す.写真下部の暗色部が白亜紀付加体の玄武岩質ハイアロクラスタイト.その上にある灰色部が蝦夷層群中部層準の石灰質砂岩.玄武岩の円礫や角礫(写真左端)を含み斜交層理を示す浅海相.北海道新ひだか町春別川上流崩れ沢.(川村信人)
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