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HRCG Newsletter-27



 2018/12/19

HRCG Newsletter 講読の皆さま:

北海道総合地質学研究センターのホームページを更新し,HRCG 第 10 回研究セミナーの案内を掲載いたしました.

第 10 回研究セミナー
日時:2019/01/19 (土曜) 15:30?17:00
会場:札幌市手稲区民センター (手稲区役所併設) 第1会議室 札幌市手稲区前田1条11丁目.
講演者:君波和雄 (北海道総合地質学研究センター)
講演タイトル:Flat-slabとスラブの垂直切断
講演要旨:
沈み込むスラブの諸パラメーター (例えば, スラブの傾斜角, 沈みこみ速度, 年代など) や形状・特性 (切断や浮揚性地塊の有無) は, 過去の沈み込みテクトニクスを考察するにあたって, しばしば重要な鍵となる.

世界の沈み込みスラブの約10 %は, 非常に低角な沈み込み (flat-slab) である. 低角沈み込みが起こる原因に関して, 計算モデルやアナログ実験を主とする研究が多数行われている. 低角沈み込みの形成要因が取り除かれると, 通常の沈みこみへと移行する過程で沈み込むスラブのロールバック (rollback) もしくは高角化が起こる. スラブがロールバックする過程でしばしば差別的な高角化が生じ, スラブは切断される (垂直切断の形成). 低角沈み込み, スラブのロールバックおよびスラブの垂直切断は, 火成活動の消長・空間分布や火成岩類の地球化学的特徴, 上盤プレートの造構運動などに影響を及ぼす.

ここでは, flat-slabの形成要因, スラブのロールバックとマントルの流動, 垂直切断の形成要因などに関する最近の研究動向を紹介する. また, 西南日本外帯の中新世火成活動の形成要因に関して, 一つのアイデアを提示する.


この研究セミナーは会員間の研究討論・研究交流を目的とするものですが, 会員外であっても関心をお持ちの方はどなたでも参加することができます (参加費不要). ただし, 会場の収容人数に限りがありますので, 事前に office@hrcg.jp までお問い合わせください.

Thanks,
Office of HRCG <office@hrcg.jp, 080-5830-2016>


退会用URL: http://hrcg.jp/xmailinglist/news/